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本編
スカミ「ツバサ起きて!聞きたい事が
あるの!!起きて!!ツバサ!!」
ツバサ「ん…。あ…スカミ…
お帰り…。何…?どうしたの…?」
ツバサは起き上がり、
眠そうに目をこすった。
スカミ「体調どう?ちょっと
顔色良くなったみたいだけど」
ツバサ「うん。心配事が無くなった
からか、お腹の痛みもだいぶマシに
なったし、吐き気もしないよ!
全部スカミのおかげだよ!(*^▽^*)
本当にありがとう!」
ニコニコと笑うツバサの顔を
見ながら、私は腹立たしさを
押し殺し、ニッコリと笑って尋ねた。
スカミ「あのさ、ちょっと
聞きたい事があるんだけど」
ツバサ「え?(*^ω^*)なに?」
スカミ「昨日さぁ、病院から帰る時、
私、『もう他に隠してる事とか、
嘘ついてる事とか無い?』って、
聞いたよね?」
ツバサ「うん…」
スカミ「そしたらツバサ、
『もう何も隠してない。
嘘もついてない』って言ったよね?」
ツバサ「うん…。言った…」
スカミ「今回の事があって、
もういい加減分かってくれたと
思うんだけど…、私は、ツバサが
何をしても、まぁ、怒るは怒る
けどさ、見捨てたりはしないよ?」
ツバサ「うん…。そう思う…」
スカミ「じゃあさ、もう一度
聞くけど、私に隠してる事とか、
嘘ついてる事とか無い?
よ〜く考えてみて?」
ツバサ「え…もう無いよ(笑)
もう何も隠してないし、
嘘もついて無いよ…?」
スカミ「じゃあ、お母さんには?
お母さんに隠し事とか嘘は?」
ツバサ「……無い……」
私の真剣な態度に、少し居心地が
悪そうではあるものの、後ろめたさは
全く感じさせない態度のツバサ…。
(あぁ、ツバサはもう、
嘘をつくことが平気に
なっちゃってんのかな…。
それか、あまりにも沢山嘘を
つきすぎて、思い出せなく
なってんのか…。
どっちにしたって、
嘘つき男に間違いないな…)