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【第15話】退院後の母が別人になっていた→その後知った最悪の真実に震えが止まらず…
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本編
考えれば考えるほど、
父のことが許せず、今日だけは
どうしても家に帰りたくなかった。
迷った末に、私はスマホから
トモコに電話をかけた。
トモコは私が写真を探しに
行った時から、私の様子を
心配してくれていたようで、
私の話を聞くと、
家においでと言ってくれた。
トモコは、ご両親に私の事情を
伏せたまま、お泊まりを
頼んでくれたようで、
私がトモコの家に着いた時には、
既に一晩泊めてもらえることに
なっていた。
着の身着のまま飛び出して来た私を、
温かく迎えてくれる
友達の存在が本当に有り難く、
私は思わずまた泣いてしまった。
とりあえず、今の母にはLINEで
[今夜は友達の家に泊まる明日には
帰るから心配しないで]
とだけメッセージを送っておいた。
スカミ「トモコ…本当にありがとう」
トモコ「そんなのいいよ!
気にしないで!でも…お母さん、
本当に別人なんだね…
いくら5歳だからって、
子供を騙して途中で入れ替わる
なんて、あんまりだよ!
スカミ、これからどうするの?
本当のお母さんを探すの?」
トモコはスマホに保存された
今の母の顔と、保育園の頃の
本当の母の写真を見比べて、
私の突拍子も無い話を信じてくれた。
スカミ「それが…探したいんだけど、
手がかりが何も無くて…」
トモコ「お母さんの日記とか…
昔の手紙とか…何か残ってないの?」
スカミ「何も…写真が一枚も
無いくらいだからね…
全部処分したみたい」
トモコ「そっか…他に何か、
お母さんに繋がりそうなものって
無いかな…?」
スカミ「う〜ん…」