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本編
優しい人なんだなぁという
印象から、私は彼に
惹かれていった。
高校時代にモテるタイプだった
男子は、定番のスポーツ部、
明るくて面白い人、
ぶっちぎりのイケメン。
こんなところだった。
ヤスフミはどれでもなくて、
とても地味で温厚。
顔も、そんなに特徴があるわけ
でもない、たくさんいる男子の
中に混じったら、すぐ分からなく
なってしまう感じ。友達は
クラスメート(女子)
「えー、あいつなの?
いるんだかいないんだか、
よく分かんないやつじゃん
バスケ部のカイトくん、
サッカー部のリクヤくん、
いっぱいイケメンいるのに」
私が、ヤスフミが気になる
と言うと、口をそろえて
不思議がった。
確かに目立ってはいないし、
クラスでも人気がある男子とは、
タイプがほぼ真逆だった。
それでも、私には
素敵な人に見えていた。
友達の後押しもあって、
夏休み前に告白する事になった。
どきどきして、心臓が
壊れそうになった思い出がある。
一学期の終業式が済んで、
クラスでのホームルームも
終了し、さあ下校時間
というとき。
友達に連れて来られた、
戸惑っているヤスフミと、
私は向かい合った。