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本編

ああ、家族との顔合わせが

原因だったのね。

サクラコもサクラコだけど、

それ以上にレオルさんに

対して腹が立った。

プロポーズまでして、家族に

挨拶に行った結果がこれ!?

 

カオルコ「あっというまの

出来事だったわ。最初から、

サクラコの様子がおかしいとは

思っていたんだけど。

私が、ちょっと席を外した

瞬間に、連絡先交換したみたい」

 

スカ美「それにしたって、

進展早すぎない?

本当に、昨日の今日って

勢いじゃないの」

 

カオルコ「そうね。私、

自分が嫌になる……

変な事ばっかり考えちゃって。

もしかしたら、レオルさんと

サクラコは、もっと前から

繋がっていて、

全部ドッキリだったとか」

 

スカ美「ま、まさか」

 

深読みし過ぎ、

と言いたいけれど。

サクラコの場合は、

無いとは言い切れない。

本当のところはどうなんだろう。

 

スカ美「ねえ、カオルコ。

さっき時間の問題って

言ってたけど、この際だから

はっきりさせよう?

私も同席するから、

レオルさんをここに呼び出して、

話をつけようよ」

 

カオルコ「……うん」

 

スカ美「ついでにサクラコも。

うやむやにしたら、

いけない事だと思う。

だって、プロポーズされて、

受け入れたんでしょう?

なら婚約してるって

ことじゃないの。

ただの彼氏じゃなくて、

レオルさんはれっきとした

婚約者なんだから」