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【第5話】バスでキチママに「イヤホンの音漏れがうるさい!」と叩かれた→私「補聴器です」と見せると…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカミ「でも…ベビーカーを 固定する場所は決まってるんじゃ… ここじゃないですよね? もう少し後ろの席のはずですけど…」 私が話しているうちに 次のバス停につき、向かい側の 横並び席...
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本編
ピン子「ほらっ!!
起きちゃったじゃないの!!
せっかく苦労して寝かしつけた
のに!!アンタのせいよ!!」
スカミ「いや…赤ちゃんが起きた
のは、私のせいじゃないですよ…
あなたが大声で怒鳴るからですよ…」
ピン子「だから!!アンタが
席を譲らないから、私が怒鳴る羽目に
なったんでしょ!?
アンタが大人しく席を譲ってれば、
こんな事にはならなかったの!!
全部アンタが悪いの!!!
謝りなさいよ!!!」
(もう何を言っても無駄だ…
この人には話が通じない…)
私はもう、どうしていいのか
分からず、ただバスの壁面に
背中をくっつけてピン子を見上げ、
再び叩かれたりしないよう、腕で顔を
ガードするくらいしか出来なかった。
その時、目の端で、後ろの席から
誰かが立ち上がるのが見えた。
その人はこちらにやってきて、
ピン子の背後に立った。
私がそちらに目をやると、
その人は、スキンヘッドに鋭い
目つき、縦にも横にも大きな巨漢。
そして何よりその服装……!!
とんでもなく派手なオラオラ系の
ファッションに身を包んだ、
『見るからに危険人物』といった感じ
の、コワモテのお兄さんだった……
コワモテさん「悪いな…
俺が座ってた席がベビーカーを
固定する場所だ。ホラ、あそこだ。
俺みたいなのが座ってたせいで、
アンタ、来れなかったんじゃないか?
だからって、こんな気の弱そうな
姉ちゃんに八つ当たりしちゃ
ダメだろ。最初からぜ〜んぶ
見てたんだわ。アンタ、いきなり後ろ
から姉ちゃんの頭引っ叩いてたよな。
そんなことしちゃいけねぇよな!
アンタも母親だろ?
人様の大事な娘さんに、
簡単に手ぇ上げるもんじゃねぇよ!」