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【第5話】バスでキチママに「イヤホンの音漏れがうるさい!」と叩かれた→私「補聴器です」と見せると…

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【第4話】バスでキチママに「イヤホンの音漏れがうるさい!」と叩かれた→私「補聴器です」と見せると…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカミ「いきなり頭を叩くなんて、 酷いです」 ピン子「な、なによ! そんな紛らわしい… 補聴器なんてモノ、 着けてる方が悪いんじゃないの!! だいたいアンタ、 こんな真っ...

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本編

スカミ「でも…ベビーカーを

固定する場所は決まってるんじゃ…

ここじゃないですよね?

もう少し後ろの席のはずですけど…」

 

私が話しているうちに

次のバス停につき、向かい側の

横並び席がいくつか空いた。

 

スカミ「あ、向かいの席も

空きましたよ?」

 

ピン子はそちらに座ればいいのに、

私が指差して教えても

見向きもしない。

私はもういっそ、この席はピン子に

譲り、私が向かいの席に移動しようか

と思ったが、立ち上がりたくても

ピン子が覆いかぶさるように

上から睨みつけてくるので、

バスの壁面ギリギリまで避けた

姿勢のまま、動けなかった。

そうこうしているうちに、

空いた席には新しく乗ってきた

人達が座ってしまった…

 

ピン子「私がこの席が良いって

言ってんだから!!

譲るのが当たり前でしょ?!

普通はねぇ!!赤ちゃんを

連れた人が乗ってきたら!!自分から

サッと席を立つものなのよ!!

それなのにアンタは!!

耳が悪いんだか何だか知らないけど!

知らんぷりして!!

こっちがわざわざ頼んでる

のに!!ふてぶてしく座り続けて!!

いったいどういうつもりなの!?

親の顔が見てたいわ!!」

 

(後ろから乗ってきたから

見えなかったし、

知らんぷりなんてしてないのに…

だいたい一度も頼んでないじゃない!

いきなり頭叩いてきたくせに…

ピン子なんかに『ふてぶてしい』

とか言われたくない…)

 

言い返してやりたかったが、

ピン子はこちらが口を挟む隙もなく、

ギャーギャーと叫び続けた。

そのあまりのうるささに、

とうとう赤ちゃんも目を覚まし、

泣き出してしまった。