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【スカッとする話】貧乏人と見下し俺を振った元カノ→十年後に再会すると…【第13話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ヤスオ「私、メンズ向けの ブランドアクセサリーを 取り扱っております。 確か、うちがこのモデルを 仕入れています。 最近お買い上げいただいた のは……あっ!」 ああ、どうやら 気づか...
1話から読みたい方はこちら▼
【スカッとする話】貧乏人と見下し俺を振った元カノ→十年後に再会すると…【第1話】
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本編
ヤスオ「頼むから、これ以上は
社長を怒らせないでくれ。
失礼な言動はやめてくれ。
売り上げに関わる」
ルリ「スカ太郎、
そんな大物になってたの?
そのブレスレット、
すごいハイブランドなのね」
ヤスオ「300万だよ。
ホワイトゴールドと
ダイヤモンドのペアリングだぞ」
ルリ「すごぉい!」
ルリは、ヤスオを突き飛ばす
ような勢いで離れ、俺の横に
するっと滑り込んできた。
ルリ「頑張ったのねえ。
そういえば、素敵になったわ」
スカ太郎「このブレスレットは
ビジネスの付き合いで
買ったんだ。
俺自身は、特に変わってない。
相変わらずの貧乏性だよ」
ルリ「嘘。こんなハイブランドを
さりげなくつけて、
普通にしていられるなんて。
よっぽどのお金持ちじゃなきゃ、
できないわよ」
スカ太郎「さあ、俺には
よく分からない」
腕を組まれかけたので、
ひょいと逃げた。
ルリが体を泳がせた。
ルリ「何で逃げるのよ」
スカ太郎「何でって?
俺は既婚者だからだ」
どこを見てるんだ。
ブレスレットは
左手首につけている。
その先、左指を見れば
一目瞭然だろうに。