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【スカッとする話】ママ友から幹事を任された卒園旅行→当日、娘と私だけ置き去りにされ…【第12話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 悩んだ時だ。 スマホが鳴った。 表示された登録の名前は、 マユだった! 午後2時になった。 旅館はチェックインの時間だ。 そろそろ、クズヨ一行は ロビーに来ているだろう。 私の企画は...
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本編
不愉快なクズヨとのやり取りの
後に、マユから電話が入った。
マユ「アスカさん?
ごめんなさい、
手違いがあったようで」
アスカ「えっ、マユさん?」
マユ「送迎バスが1便
早くなったって報告を、さっき
聞いたの。おかしいと思って。
私、アスカさんから
そんな話聞いていないもの」
手配した宿は、マユ実家が
代々受け継いできた旅館だ。
仕事がらみの伝手を
使った結果だ。
私はフリーのライターで、
専門はアミューズメント
施設のレポ。
水族館がメインの注文だったが、
旅館と提携しているとの事で、
二つを絡めて記事にした。
その旅館が、マユ実家だった。
先代女将のお母さんが、
腰を痛めて引退し、
マユが後を継いだ。
さらに、ご主人も系列の
別館で支配人に就任した。
夏休みの急な引っ越しの
理由だった。
それもあって、
私はマユと連絡を取り合った。
もしバス時間が変更されれば、
私からその旨の話が直接
来るはずだ、とマユは
不審に思ったそうだ。
マユ「アスカさんには
いい記事を書いて頂いたから、
遊びに来てくれた時は、
お礼させてね。
宿泊代も特別料金で」
アスカ「じゃあ、
私自身が割引クーポン?」
マユ「そんなところね」
これが嬉しいサプライズ
というわけ。だから、私が
居なければ割引にはならない。