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【第9話】18歳で出産後、彼氏に捨てられた私→駅で出会ったコワモテの人に赤ちゃんを見せると…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 その後も、こちらから メッセージを送れば、 短い返信が返ってくるものの、 タクヤはただの1度も 会いに来なかったのだった… 明らかにおかしな態度を取る タクヤに、私は不安を感じながら...
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本編
女性「私はタクヤの恋人です!!
あなたの事は、タクヤから
全部聞いてます!
一方的に片思いして、
ずっとストーカーしてるんだって?
いい加減にしないと
警察呼ぶわよ!!」
スカミ「いえ、私…
ストーカーじゃありません!
タクヤ君は?中にいるんですか?
お願いですから、
タクヤ君と話をさせて!」
女性「だから!!
それが迷惑だって言ってんの!
毎日毎日、何度もメッセージを
送りつけてきて…
相手にされてないんだから、
いい加減、諦めなさいよ!!
警察に突き出されたいわけ?!」
女性は私の言い分を聞こうともせず、
ツバサを抱いているのに
私を押してきた。
危険を感じた私は、
タクヤの顔も見れないまま、
その場から逃げるしかなかった。
マンションの外からタクヤに
電話を入れてみたが、出てくれない。
メッセージを送ってみると、
しばらくして返信がきた。
タクヤ[悪いけど、子供とか
やっぱ無理だわ。
スカミも太ってヤバくなったし…
無事に産ませてあげたんだから、
もういいっしょ?今後は
お互い無関係ってことでよろ!]
あまりの文面に、
私は自分の目を疑った。
タクヤが送ったとはとても
信じられず、何とか連絡を取ろうと、
電話やメッセージを送り続けた。
ところが、無視をされているのか、
着信拒否をされてしまったのか、
一切返事が来なくなってしまった。
退院初日に新生児を抱え、
帰る所が無くなってしまった私は、
途方に暮れた。
ツバサと荷物を抱えっぱなしの
腕が痛かったが、
私には行く当てなどなく、
ただ町を歩き回るしか無かった。