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【第14話】結婚式当日、仮病の浮気相手を優先する夫

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【第13話】結婚式当日、仮病の浮気相手を優先する夫
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スタッフ「新婦様!!とりあえず 一緒に来て下さい!! お願いします!!!」 (わざわざ私を呼びに来るなんて… 大変な事が起きたに違いないわ!!) 私はまるでドラマのように、 ドレスの...

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【第1話】結婚式当日、仮病の浮気相手を優先する夫
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本編

スタッフ「招待客も、みなさま

お集まりになっておられます。

あと20分もしたら、

披露宴が始まるんですよ?」

 

ショウタ「だから!!どうしても

行かなきゃならない事情が

有るんだよ!!すぐに戻って来るって

言ってるじゃないか!!!」

 

スカミ「すぐって……20分以内に

戻って来れるの?無理でしょ?!

いくら仕事のトラブルでも、

こっちは披露宴なんだよ?!

他の人に行ってもらえば

いいじゃないの!!」

 

ショウタは、そこでようやく

観念したように私を見た。

そして、それまでスタッフに

怒鳴っていた声とは打って変わった

猫なで声で、言いわけを始めた。

 

ショウタ「違うんだよスカミ……

ミスズが熱出しちゃってさ……

大変なんだよ!

あいつ…実家は県外だし、

彼氏とも喧嘩中らしくてさ…

助けてやれる奴が、

俺しか居ないんだよ!!

頼む!!!行かせてくれよ!!!」

 

(呆れた…!どんなに大変な

トラブルかと思えば……

仕事じゃなくて、ミスズなのね……)

 

怒りで頭がクラクラした。

つい先程の、結婚式での幸せや感動…

ここへ駆けつけた時の不安や心配…

そんな様々な気持ちが急激に

消えてゆき、残ったのは、

ショウタへの怒りと

苛立ちだけだった……

 

スカミ「あのさぁ……

それ、本気で言ってんの…?

今日は結婚式だよ??

あなたはさっき、

私と私と永遠の愛を誓ったの!!!

それなのに……私とミスズさん、

どっちが大事なのよ!!!」

 

自分で言った言葉さえ、

滑稽に思えた。

 

(こんな陳腐な台詞が、

まさか自分の口から出て来る

なんて……しかもよりによって、

結婚式当日に!!!)