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【第3話】手に負えないヤンキー娘を預けてきた義姉

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【第2話】手に負えないヤンキー娘を預けてきた義姉
前回の内容はこちら▼ こちらもおすすめ▼ 本編 そんな苦しい、自分の実の弟の 心境を、簡単に笑い飛ばした義姉に、 私は良い印象を持てなかった。 幸か不幸か、義姉はまもなく妊娠し、 自然と私達夫婦とは疎遠になった。 かれこれ18年ほど昔の事だ...

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【第1話】手に負えないヤンキー娘を預けてきた義姉
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本編

コウイチ「久しぶりだな、姉さん。

お義兄さんもご無沙汰しています。

……ん?

もしかして、マアヤちゃん?」

 

夫が意外そうな声をあげた。

私も驚いていた。

てっきり、義姉夫婦だけで

来るものと思っていたら、

なんと、一人娘のマアヤちゃんまで

一緒だったのだ。

 

実は、私もコウイチも、姪にあたる

彼女と会うのは初めてだった。

写真は何回か送られてきていて、

顔を見た事はある。

でも、それも彼女の中学入学で

止まっていた。

問題なく進学しているなら、

今年は高校3年生になっている。

 

マスミ「そう、マアヤも

連れて来たの。話って言うのは、

マアヤに関係する内容だから」

 

コウイチ「マアヤちゃんに関係する?

とにかく分かった、玄関で話を

するわけにもいかないだろう。

家にあがってくれ」

 

夫が義姉夫婦というか、

家族を部屋に案内し始めた。

マスミはむすっとした顔で、

彼女の夫である義兄は妙に偉そうに。

二人とも、一言も何の挨拶も

しなかった。ただ、両親に続いて

靴を脱いだマアヤちゃんだけは、

ぼそっと

 

マアヤ「お邪魔、します」

 

とてもとても小さい声では

あったものの、そう言ってくれた。

私の方を見ようとは

しなかったけれど。