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本編
アヤ「これで済むと
思うんじゃないよ!!!
明日、ウチの旦那を連れて
来るから!!覚えとけよ!!!」
という捨て台詞を残し、
やっと帰って行ったのだった…
翌日……
私達家族は、降って湧いた
面倒事に憂鬱になりながらも、
(あのアヤの旦那さんって、
いったいどんな人なんだろう…?)
という、怖いもの見たさの
ワクワクをチョッピリ感じながら、
アヤ夫婦がやって来るのを待った。
ところが2人はなかなか
姿を見せない…
(もしかして…旦那さんは
意外と常識人で、アヤさんを
諭してくれたとか…?)
などと、楽天的な予想が頭を
もたげてきた頃、ようやく
2人がやって来た。
父が出て行って軽く挨拶を交わし、
門扉を開けて2人を
玄関先まで招き入れた。
きちんとしたスーツを着こなし、
『ごく真面目な社会人』
という印象の旦那さんを見て、
私と母は少し驚いた。
(あれ…!旦那さん、
ヤンキーテイスト・ゼロじゃん!!
なんかちょっと意外……)
アヤは私と母を見ながら、
「どうだ!」と言わんばかりに
顎を突き出した。
アヤ「これがウチの旦那のマサシ!!
ステキ過ぎてビックリした〜?ww
一流企業に勤める、
超〜エリートなのよ!!!
稼ぎだっていいんだから!!!
羨ましいでしょ〜!!」
(『ステキ過ぎ』『一流企業に
勤める、超〜エリート』ってw
そんな風に紹介されたら、
旦那さんだって恥ずかしいよね〜?
……って、
全然恥ずかしがってな〜い!!
むしろ乗っかって
ドヤ顔しちゃってる〜〜!!!
………こりゃ、見た目に反して
似た者夫婦の予感…
どうも困った事になりそうだな……)
アスカ「はぁ…で?今日はまた、
どういったご要件で?」
アヤ「昨日の話の続きに
決まってるでしょ!!!
Wi-Fiのパスワード、まだ元に
戻してないみたいじゃないの!!!
忘れてたとは言わせないわよ!!!」
アスカ「あぁ…また
そのお話ですか……」