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本編
父「裏の家に越して来た、
アヤさんって人だよ。
ホラ、この前、話したろ?
町内みんな困ってるって…」
アスカ「あぁ〜!……」
夜の闇に浮かび上がる金髪と、
胸元が大きく開いたトップス……
両親から噂話を聞いた時に
思い浮かべた通りの、
元ヤン臭漂う姿を眺めていると、
アヤはシビレを切らしたように
再び怒鳴ってきた。
アヤ「ねぇ!!聞いてんの!?
ウチのライトが、ずっとお宅の
ネットを使ってゲームしてたのに、
急に繋がらなくなってたって、
困ってんのよ!!!
いったいどうなってんの!?」
(あぁ〜、なるほど……
そういう事か…)
私には思い当たる事が有った。
昨日の夕飯の時の会話の流れで、
母がおかしな事を言い出したのだ…
母「4ヶ月か…5ヶ月くらい
前からかしら。うちの家の外に、
子供達が集まって来るように
なっちゃって…
騒がしくて困ってるのよ〜」
アスカ「え…?なんで
うちの家に…??」
母「私にもよく分からないんだけど…
どうも、うちのWi-Fi…?
で、ゲームをしてるみたいなの……
でも、そんなこと…
勝手に出来るものなの?」
父も、「パスワードを
教えたりしていないのになぁ…」
とただただ不思議がっていた。
私は、(そんな馬鹿な!)
と思ったが、念のために
設定を確認してみたところ、
なんと、父の名前を数字に置き換えた
パスワードになっていたのだ!
どうやら最初に、「忘れないように」
と思い、分かりやすい数字に
変更してしまっていたらしい…
(もしかしたら、誰かがこれに
気付いて…??でも…
そんなことって有るのかな……
まぁ、この際だから念のために、
予想出来ないパスワードに
変更しておこう!)
こうして、私は昨日の夜中に、
我が家のWi-Fiのパスワードを
変更したのだった…