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本編

理解した。根っからのマウント

大好きっていう事らしい。

貸し切り個室には、PTA役員と

いう肩書の、教育マニアみたいな

お母様方が勢ぞろいしていた。

ざっと10人。

さっそくおしゃべりが始まった。

 

ワルコ「で、アスカさん。

臨時委員になってくれるのよね?」

 

アスカ「まだ決めていません。

お返事は、詳しいご説明を

聞いてからと思っています」

 

ワルコ「難しい事はないわよ。

プリントに書いてある通りよ。

後は、こうやって

ランチ会したり、お茶会したり。

親睦を深めるって大事なのよ」

 

アスカ「なるほど、

確かに大事ですね」

 

ワルコ「でしょう?情報は大事。

私も主人もそこそこの

大学を出ていて」

 

あっというまに独演会が

スタートした。

みんなにこにこと聞いている。

たぶん、集まったお母様方、

みんな最低でも2~3回は

同じ内容を聞いているだろうに、

よく飽きないものだ。

 

ママ友A「そうそう、

ワルコさんはあの女子大を

出てらっしゃるのよね」

 

ママ友B「凄いわよねぇ。

あんな偏差値が高いところ、

なかなか行けないわよ。

高校からして凄いし」

 

調子を合わせるママ友達もいて、

ワルコさんはいっそう

気持ちよさそうに

演説へ力を入れ始めた。