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【スカッとする話】彼「お前、重いわ…」→結婚直前で彼氏に捨てられた私は公園で…【第11話】

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本編

様々な取引先の担当さんたちが、

笑顔で年始の挨拶回りにやって来る中

何やら揉め事が起きているらしく、

オフィスの入り口付近から

大きな声が聞こえて来た。

私は自分のデスクから、

何事かと様子を伺い、驚いた。

 

……騒いでいたのは、

なんと、カズヤだった。

 

(何だろう…。私のことじゃ

ないよね?仕事のトラブルかな?

何にしろ、関わりたくないな…)

 

そう思って、椅子に座り直し、

頭を下げ気味に仕事を

続けることにした。

素知らぬふりをしていたが、

カズヤが大声で叫ぶものだから、

嫌でも話が聞こえてきてしまった…。

 

カズヤ「なんで急に、取引終了​​なんて

ことになるんですか!?

コチラとウチとは、長い間ずっと取引

をしてきたのに、突然どうして!?

他の取引先からも、一斉に

取引終了や契約解除​​の通知が来て…

このままじゃ、ウチの会社は

潰れてしまうじゃないか!!!」

 

(え…?取引終了?!新年早々に?

カズヤ、何かやらかしたのかな…?)

 

カズヤ「他の取引会社も回らなきゃ

ならないんで、今日は一旦

帰りますけど!!

明日、また来ますから!!!」

 

騒ぐだけ騒いだ後、カズヤは

そう言い残して帰っていった。

 

(カズヤ、『他の取引会社からも

一斉に通知が来た』って言ってたな。

何社回るんだろう…)

 

カズヤの会社は、この辺りでは割と

有名な、電気機器を製造する会社だ。

カズヤのお父さんが一代で築き上げ

て、経営は順調だったはずなのに…。

うちの会社は、製造上無くては

ならない部品をカズヤの会社に

卸していた。

急に取引終了となると、

カズヤの会社はたちまち困ることに

なるだろう。