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【スカッとする話】彼「お前、重いわ…」→結婚直前で彼氏に捨てられた私は公園で…【第10話】

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本編

タカハシ「スカミちゃん…。

俺に任せてくれるかな?」

 

(任せるって…。セーターの事…?

…違うよね…。タカハシさん、

何だか目が赤い…。私の為に

涙ぐんでくれてるの?

それとも怒ってくれてるのかな…)

 

タカハシさんの意図がよく

分からなかったが、私は何だか

圧倒されて、コクコクと頷いた。

 

スカミ「は、はい…。

お願いします。」

 

その日以来、タカハシさんは

毎日セーターを着てくれていた。

タカハシさんは「とっても暖かいよ」

と喜んでくれて、私はとても

嬉しかった。

もう編み物をする気には

なれなかったが、公園で一緒にお弁当

を食べながら話をする日々は続いた。

 

クリスマスが来て、

やがて仕事納めの日が来た。

その日も、私たちは公園で一緒に

お弁当を食べ、

「お世話になりました」

「どうぞ良いお年を」と言い合った。

(年末年始、タカハシさんは

どう過ごすのだろう…)と、少し気に

なったが、結局何も言えず別れた。

 

年明けの仕事始め。

お昼休みにまた公園を訪れると、

タカハシさんは相変わらずセーターを

着て、ニコニコと笑っていた。

私はホッとして、

無性に嬉しい気持ちになった。

お互いに、「あけましておめでとう

ございます。今年もどうぞ宜しく

お願いします」と新年のご挨拶をして

いつもよりちょっと豪華なおかずを

詰めた、お正月バージョンの

お弁当を一緒に食べた。

 

私生活では年末に大きな変化が

あったが、仕事は何も変わらない。

そしてお昼休みには、今年も毎日

タカハシさんと、こうして公園で

一緒にお弁当を食べながら、

お話が出来たらいいな…。

寒空の下、温かいお茶を飲みながら、

そう思っていた。

 

ところが、その翌日、職場にも

予想外の変化がやって来た。