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【スカッとする話】貧乏人を見下す高級寿司屋で「これスーパーの刺身ですよね?w」と言った結果…【第10話】

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本編

親方の店で出されたマグロは、

鮮やかな赤色だった。

透明感があり、艶もあって、

きらきらしていた。

でも、いま目の前に

出されたのは、黒というか

こげ茶色というか。

しかもよく見たら、

赤黒い斑点まで浮いている。

 

ハルト「これ、血栓が見えるね」

 

ハルトも嫌そうな顔をした。

彼が言った通り、

赤黒い斑点は血栓と言って、

血抜きの処理がうまく

できなかった時に現れる特徴だ。

上等なネタにはまず見られない。

若い大将が、何だか

むっとしたような顔になった。

少し焦っているようにも見える。

 

シュンジ「いやいや。

これは上物ですよ」

 

ハルト「そうは

見えないんですが」

 

食べ物に関してなら、

際限なく盛り上がる私達、

食べ歩きしまくっている事から、

それなりに自信もある。

先週、親方の店で本当に

良いものを食べさせてもらった

ばかりという事もあり、

私もハルトも、

見る目が厳しくなっている。

ハルトなんか、

普段は温厚なのだけど、

今回はさすがに思うところが

あったのか、若大将の言葉を

素直に受け取らなかった。