前回の内容はこちら▼
【スカッとする話】貧乏人を見下す高級寿司屋で「これスーパーの刺身ですよね?w」と言った結果…【第8話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ……ん? ちょっと待って? カウンターにいる男性、 見覚えがあるような? ハルト「あれ?俺、 あの人見た事がある気がする」 スカ美「ハルトも?私もなの」 小さめの声で会話していると、...
1話から読みたい方はこちら▼
【スカッとする話】貧乏人を見下す高級寿司屋で「これスーパーの刺身ですよね?w」と言った結果…【第1話】
こちらもおすすめ▼ 本編 私はスカ美。今26歳の独身OLで、 趣味は食べ歩き。 婚約者のハルトと二人で、 ほうぼうの料理店へ 出向いている。 少し前までのブームは、 知られざる名店の発見だった。 友人知人、果ては仕事の 関係者に至るまで、 ...
本編
ユカリ「海鮮茶碗蒸しは
いかがですか?
名物なんですよ」
若い女将さんも声をかけてきた。
どうやら、本家と同じ品を
揃えているようだ。
ハルトは嬉しそうに頷いた。
ハルト「じゃあ、二つ頂きます。
親方の海鮮茶碗蒸し、
美味しかったんですよ」
ユカリ「うちも、親方仕込み
なので、味はばっちりです」
若女将はにっこり。
少し言葉遣いが気になった
けれど、まぁそれは若いから
という事もあるだろう。
大事なのは味なので、
そこは気にせず、茶碗蒸しを
待つことにした。
実は、ハルトは先週とっても
茶碗蒸しを気に入っていた。
何しろお代わりしたくらい。
お出汁が効いていて、
卵の味も濃厚、懐石料理にも
負けない味わいだった。
私も気に入って、ここでも
食べられるならぜひ頂きたいな
と思っていた。
蒸す時間が
15分くらいかかるので、
その間にお任せで出された
お寿司を頂いて、待っていよう。
しかし、まず出てきたマグロを
見て、私もハルトも
ぎょっとしてしまった。
え?これが
自慢の寿司ネタなの?
はっきり言うと、
どこで仕入れて来たのかと
聞きたくなるくらい、
見た目からしてまずそうだった。
黒っぽいのだ。