前回の内容はこちら▼
【スカッとする話】俺を異常に風呂に入らせたがる嫁。後日、病院で検査した結果…驚愕の事実が!【第8話】
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 「散歩だよ。」と答えてヤバミの 横を抜け、そのまま寝室まで行った。 クローゼットの中から当面必要なもの を一揃え用意してバッグに詰めると、 それを持ってリビングに向かった。 ヤバミ「...
1話から読みたい方はこちら▼
【スカッとする話】俺を異常に風呂に入らせたがる嫁。後日、病院で検査した結果…驚愕の事実が!【第1話】
こちらもおすすめ▼ 本編 これは、5年前に俺の身に 起きた事件の話だ。 当時、俺は31歳。 嫁のヤバミは29歳。 友人同士の飲み会で出会った 俺たちは、当時、結婚3年目だった。 俺は地元の会社で、 営業担当として働いていた。 社員が10数名...
本編
話している間にヤバミは
どんどん興奮していき、
最後には金切り声で叫んでいた。
俺は慌ててバッグを掴み、
そのまま家を飛び出した。
身も心も限界にきていた俺は、
タクシーを拾い実家の住所を告げた。
15分程で実家に着くと、
俺は安心して気が緩み、思わず涙が
出そうになるのをどうにか堪えた。
定年退職した父と、専業主婦の母。
実家で同居している弟のケンタと、
嫁のチヒロさん。
家族揃ってテーブルにつき、
事情を話して聞かせたところ、
「えっ…」「マジかよ…」
「嘘でしょ…」などと言いつつ
話を聞いてくれていたが、
全てを話し終えると、全員、
しばらく言葉を失っていた。
(分かる…。信じられないよな?
何て言っていいか、分からないよな?
俺もそうだったよ…。)
家族がみんな、自分と同じ
感覚を持ってくれている事に、
ホッとしていた。
心優しい母は、ショックを受けて
しまったようで、口元に手を当てて
涙ぐんでいた。普段明るくて
おしゃべりな父は、腕を組み、
眉間にシワをよせて押し黙っていた。
体育会系のケンタは、流石に肝が
座っているようで、すぐに
“今後どうするか”を話し始めた。
ケンタ「兄ちゃん、しばらくここに
居たらいいよ!部屋も有るしさ!
すっかり痩せて、疲れ切ってるみたい
だし。しばらくゆっくりしなよ!」
チヒロ「そうですよ!
ここは安心・安全ですからね!」
いつもユーモアたっぷりで明るい
チヒロさんも、親指をグッと立てて、
そう言ってくれた。
(だけど…。俺が帰って来たら、
チヒロさんは迷惑なんじゃ…。)
と一瞬思ったが、
チヒロさんは裏表の無い人
なのだから、変に勘ぐらず、素直に
甘えさせてもらおうと思い直した。
父と母を見ると、母は何度も頷いて
いたし、父も大きく一度頷いた。