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本編
スカコ「えっ…?違うよ!
納期が迫ってて…。」
モラオ「何が納期だ!偉そうに!!
家事もしないで、仕事の真似事
なんかしやがって!!」
そこへ、2階から降りてきたユウ
まで、同調して文句を言い始めた。
ユウ「何だよ、またオマエのせいで!
せっかくの休日が台無しだよ!!」
スカコ「ユウ…。」
ユウ「主婦はいいよな〜。
気楽でさ〜。小学生の僕の方が、
勉強とか習い事とか、
大変なんだよ!!」
(中学受験も、習い事も、自分から
やりたいって言ったのに…。)
スカコ「でも……生活費だって
必要なのよ?あなた…。
ここ何ヶ月も…。家にお金…
入れてくれてないじゃない…。」
モラオ「ほらっ!!やっぱりだよ!!
俺が悪いって言いたんだろ?!
え?そうだろ?そうなんだろ?
ハッキリ言ってみろよ!!」
(こういう時は、答えても怒られる
し、答えなくても怒られる…。)
スカコ「そんな…。悪いだなんて
言ってない…。」
モラオ「何だよ!また哀れなふり
しやがって!!」
ユウ「パパ〜。こんなババアの顔
見てたら気分が悪いよ〜。
勉強だって捗らないよ〜。」
(とにかく、
一旦ここから離れよう…。)
スカコ「…わかったわ。
寝室で仕事してくる。」
モラオ「待てよ!寝室に
こもられても迷惑なんだよ!」
何か思い付いたようで、
モラオはニヤッと笑った。
モラオ「トイレで仕事しろ!!
いや、もういっそのこと、
トイレで生活しろ!!
お前みたいな、ケチ臭くて
貧乏臭い女には、トイレが
お似合いだよ!!」