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本編

(タカヤは、役職の付いていない

普通の営業マンなのに、どうして

こんなに羽振りが良いんだろう…?

デートは毎回高級店で、

しかも以前からの常連みたいだし…

「実家は普通のサラリーマン家庭

だ」って言ってたから、御曹司とか

じゃないはずなのに…)

 

私は恐る恐るタカヤに尋ねてみた。

 

スカミ「ねぇタカヤ…その…

お金って…大丈夫なの?

高級なお店に連れて行ってくれるのは

嬉しいけど、私、毎回そんな

贅沢しなくていいんだよ?」

 

タカヤ「アハハハ!そんな可愛い

心配してくれるなんて、

スカミは本当に良い彼女だな〜!

気にしなくていいんだよ!

じつは会社の他にも、

副業の方の収入が結構有るんだ!」

 

スカミ「副業って…?」

 

タカヤ「株だよ、株。

今時そんな珍しくないだろ?」

 

スカミ「そうだね。たまに聞くけど…

でも…株って難しいんでしょ?」

 

タカヤ「じつは、いつか独立して

事業を始めたいと思ってて…

少しでも資金を増やせたらと思って

始めたんだけど、

意外と才能あるみたいで、こう見えて

結構利益が上がってるんだ。

ここ最近は、本業の方より

稼いでるくらいだよ!」

 

スカミ「そうなんだ…!凄いね!」

 

そういうことなら納得出来ると

思った。

 

スカミ「事業って、

どんなものを考えてるの?」

 

タカヤ「それは…候補は色々

有るんだけどね、具体的には

まだ定まってないんだ。

そのうち良い事業案が固まったら、

スカミにも相談するから、

気長に待っててよ!」

 

スカミ「分かった!頑張ってね!」

 

将来の目標を見据えつつ、

着々と成果を上げているタカヤ…

その姿が、私にはとても頼もしく

見えたし、益々魅力的に映った。