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本編
私の人生最大の修羅場……
これは、当時26歳の頃の話…
私はスカミ。とある大手企業の
総合受付で働く、いわゆる“受付嬢”。
婚約者のタカヤは、32歳。
取引会社の担当営業マン。
細身の長身を仕立ての良いスーツに
包み、いつも爽やかな笑みを
浮かべながら、柔らかい物腰で
話しかけてくるタカヤは、受付チーム
の中でも特に人気が高かった。
私も密かに素敵な人だなぁ…と
思っていたので、
ある日、さりげなく渡されたメモに、
[良ければ食事でも…
連絡待ってます]
のメッセージと、プライベートの
連絡先が書かれていた時には、
天にも昇る心地だった。
それから何度か一緒に食事に
行ったのだが、
印象は良くなっていく一方で、
私はタカヤの事を
どんどん好きになっていった。
間もなくタカヤから
「僕の恋人になってくれませんか?」
と告白され、
正式に交際が始まってからも、
常に紳士的な態度は変わらず、
誠実で、私のことを
とても大切にしてくれた。
タカヤは、『大人で、真面目で、
優しくて、嘘をつかない』という、
私の理想のタイプそのものの、
“完璧な恋人”だった。
おまけにタカヤは、
とても気前が良く、
記念日はもちろんのこと、
なんでもない日にも、
有名なフラワーショップで
素敵な花束を買って来てくれたり、
アクセサリーやバッグなどを
プレゼントしてくれることも
あったし、
デートで連れて行ってくれるお店は、
星付きのレストランや老舗の料亭
といった、それまで私が行ったことも
ないような高級店ばかりで、
私は、初めて足を踏み入れる、
リッチでハイソな大人の世界に、
すっかり舞い上がってしまっていた。
でも、ある時ふと疑問に思った。