前回の記事はこちら▼
【スカッとする話】反抗期の娘「お前なんていらない!消えろ!」→翌日、父は帰って来なかった… 【第4話】
前回の記事はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ユウジ「どうして いるんですか!?」 リビングに入って来た父が、 叔母を見て驚いたのだけは、 記憶に残っている。 でも、それから二人が何か 言い争う雰囲気になり、父から ユウジ「スカ...
1話から読みたい方はこちら▼
【スカッとする話】反抗期の娘「お前なんていらない!消えろ!」→翌日、父は帰って来なかった… 【第1話】
こちらもおすすめ▼ 本編 なんで、こんなに 父親が嫌いなんだろう。 というより、 憎しみに近い感情だ。 子供の頃の思い出には、 優しい父の姿があるのに。 一番古い記憶では、 確か父は……。 私はスカ美。 17歳の終わり、高校三年生だ。 はっ...
本編
ユウジ「スカ美、
そんな事言わずに。
ママはもう帰って来ないんだよ」
スカ美「パパが悪いんでしょ!
パパの意地悪のせいだ!」
ユウジ「スカ美、
どうしてそんな」
途方に暮れる父を見て、
私はカレースプーンを投げ出し、
部屋に閉じこもった事がある。
結局、夜中に空腹に
耐えられなくなって、
こっそりダイニングへ入り、
ラップがかけられていた
カレー皿を温めて食べた。
おろおろする父が疎ましくて、
私はたぶん見下していただろう。
ゴミみたいな男だとも思った。
分かっているのにやめられない。
今も。
スカ美(高校生)「要らない
って言ったよね?
お弁当は作らないで!」
ユウジ「どうしてだ。
無いと困るだろう」
朝、私のお弁当を
用意している父に、
どうしようもなく
苛立ってしまい、
大声を出してしまった。
振り返った父は、
何とも言えない表情をしていた。
困ったな、という顔だ。
怒っている様子ではない、
本当に困惑している
という顔つき。
それがまた、
私のいら立ちを誘う…