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本編

(住み込みで雇ってもらえる所なんて

あるのかな…?あったとしても、

赤ちゃん連れてたら無理か…

警察や役所に相談したら、

ツバサを取り上げられちゃうかも

知れないし…)

 

そのうちにツバサが泣き始めたので、

私は困り果てた。

どこか授乳出来そうな所は

無いかと周囲を見回していると、

前方に駅が見えた。

 

(駅のトイレなら…

多目的トイレなら大丈夫かも!)

 

私は泣き続けるツバサを抱え、

急ぎ足で駅に向かった。

 

(そっか…赤ちゃんは

切符いらないんだ…)

 

変な所で感動しながら、

一番安い切符を一枚買って、

多目的トイレに向かった。

ようやく荷物を降ろし、

無事に授乳を済ませる事が出来た。

 

ホッと一息ついて、ついでに

オムツも変えて、ふと顔を上げると、

鏡に映った自分の姿は、

赤ん坊を抱えた、

ボロボロの子供のようだった。

 

(あぁ…私、まだ未成年なのに、

これから1人でツバサを育てて

いかなきゃならないんだ……)

 

視界が暗くなっていくように感じた。

身も心も疲れ果て、とにかく

どこかに座りたいと思った。

私は半分ボーッとしながら

駅のホームに向かい、

目に入ったベンチに座った。

 

そのまま、通り過ぎる電車を

何台も眺め続けた。

ツバサが泣き出すと、

またトイレに行って授乳を済ませ、

ベンチに戻った。

 

(このまま、あの電車に

飛び込んだら、楽になれるのかな…)

 

そんな自分勝手な考えが頭に浮かび

始めたその時、突然、近くで

大きな声が聞こえた。

 

「おい、そこのお嬢ちゃん!!」

 

声のした方にゆっくりと

顔を向けると、そこには

大きな体のコワモテのおじさんが、

私の目を真っ直ぐに見て立っていた。