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本編

その言い方から、

仕事が何らかの事情で

遅れている。

 

 

そしてその事情は、

マコト自身の問題だと、

俺は察した。

 

 

しかし、放って

おくわけにはいかない。

 

 

今にも倒れ込んで

しまいそうなほど、

マコトはげっそりしている。

 

 

ジン「いや、だめだ。

その状態で無理しても、

ミス連発が関の山だろう。

 

 

俺だけじゃない、

他のみんなにも

迷惑がかかる。

取引先も含めてな。

 

 

自分で何とかしたい

気持ちは分かるが、

会社のために、

他のみんなのために、

俺にも仕事を回せ」

 

 

俺が強く言うと、

マコトも自覚は

していたようで、

小さく恥ずかしそうに

頷いた。

 

 

本音では、きっと

助かったと思ったの

だろう。

 

 

マコト「悪い」

ジン「悪くない。

できるだけ休日出勤は

回避するぞ」

 

 

マコトを励ましつつ、

俺は残業を覚悟した。

 

 

遅くなるとの連絡を

妻に入れると、

帰りは彼を連れて

来いと言われた。