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本編

私はクミコ。

21歳の女子大生。

ちなみに彼氏はいない。

 

 

実を言えば、とある事情で、

彼氏どころか友達も作りにくい立場だったりする。

幼馴染のメイコくらいかなぁ、

まともに友人付き合いできてるのは。

 

 

最近の楽しみといえば、

そのメイコと連れ立ってカフェタイム。

ここ3ヶ月ほど、私とメイコは、

自分たちにだけ意味がある法則性に従って、

カフェに入り浸っているのだ。

 

 

メイコ「あ、シオン先輩が通るよぉ」

クミコ「かっこいいなぁ」

 

 

その法則とは、カフェ店員シオン先輩のシフト。

私もメイコも先輩がお目当てで、

このカフェに通っている。

 

 

出来ることならここでバイトしたいのだけど、

とある事情が許さない。

メイコの方はそんな縛りはないけれど、

私に付き合ってくれている。

 

 

メイコ「あのさぁ、クミコ。

ほんとにこれでいいの?

ただひたすらシオン先輩を眺めるだけって、

むなしくない?」