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【第9話】補聴器をイヤホンと間違えた警察「イヤホン外せ!」私「え?してません」→補聴器の説明をしても信じてもらえず…

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本編

パンフレットで一目ぼれした

補聴器は、とても良い。

ばっちり合っている。

今までにないくらい、クリアな音が

聞こえる。装着しても

全然違和感はない。

自転車に乗るのも法的にOKだ。

何も問題は無く、

私はこれで少なくとも次の派遣先が

見つかるまでは、仕事らしい仕事が

できると喜んでいる。

 

スカミ「無理はしないから、

心配しないで」

 

そうは言われても、両親の内心は、

不安には違いないだろう。

だけど、私はフードデリバリー

サービスに登録した。

新しい派遣先を探すのも続行。

少しでもいい、社会の中で

自分のできる事をしたいのだ。

心配する両親を説得して、

私は仕事を始めた。

 

スカミ「あ、常連さんから!」

 

夏に始めた宅配の仕事は、

秋になる頃には結構軌道に

乗って来た。

やってみると、気分爽快だった。

自転車で街中を走るのは、

そりゃもう体力を使う。

それでも、体を動かすのは

気持ちが良かった。

始めて最初の2ヶ月は、

足がパンパンになるわ、

目が回るわで、キツかったけど。

慣れてきたら、これが楽しいのだ。

 

私が登録した宅配サービスには、

指名制度がある。

私の仕事を気に入ってくれた

お客様が、私を選んで依頼してくる。

やりがいがあって、

手当もつくので嬉しい。