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【第10話】盲導犬の尻尾を踏む子供→主人が困っていると…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 目を見開き、叫び返した。 ほんのちょっとだけ、わざとらしい。 そして俺を見る。 シンヤ「私の友人が、 あ・ん・な・に・大声で! この男の子が盲導犬を殴る蹴る、 しまいには尻尾をガシガ...
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【第1話】盲導犬の尻尾を踏む子供→主人が困っていると…
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本編
警官は首をひねっていた。
話のどこかに不審な点があったのか?
ちょっと不安になった。
しかし、その不安は
すぐに払拭された。
マコト「あのう、すみません」
現場に残してきたもう一人の
友人マコトが、交番の引き戸を
開いて顔を出したのだ。
ヤツの背後には、あの盲導犬を
連れた視覚障害の男性もいた。
彼を連れて来てくれたようだ。
マコト「証人を連れてきました。
あと、証拠もあります」
マコトは機転を
利かせてくれたらしい。
俺が悪ガキを叱りつけるところ、
盲導犬に暴力をふるうところ、
見かねたらしいシンヤが
行動を起こすところ。
一連の状況がすべて、
マコトのスマホに記録されていた。
動画撮影していてくれたようだ。
この証拠がものをいって、
誘拐犯の疑いは晴れた。
盲導犬主人「お陰様で、
私の大切な相棒が助けられました。
私も盲導犬には構わないで欲しいと
頼んだのですが、男の子は聞く耳を
もってくれず、むしろ
エスカレートしてしまって。
私を交番へ連れてきて
くださった方にお聞きしました。
かなりひどい事をしていた
というのです。」
彼も証人を買って出てくれた。
目が見えない彼は、
物音でしか状況を把握できず、
具体的に何が起きているのかは
分からなかったという。