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【第10話】盲導犬の尻尾を踏む子供→主人が困っていると…

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【第9話】盲導犬の尻尾を踏む子供→主人が困っていると…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ただ、目だけが悪ガキをしっかり 見据えているし、 子供の方も泣きべそをかいて 男の子「ママー!!!」 叫びながら、 女性に抱きついて行った。 警官4人はますますおろおろ。 まぁ、何の...

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【第1話】盲導犬の尻尾を踏む子供→主人が困っていると…
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本編

目を見開き、叫び返した。

ほんのちょっとだけ、わざとらしい。

そして俺を見る。

 

シンヤ「私の友人が、

あ・ん・な・に・大声で!

この男の子が盲導犬を殴る蹴る、

しまいには尻尾をガシガシ踏む暴挙を

やらかしたのを叱ったんですよ?

 

あの近くにいたんなら、

当然気づいているはずなのに。

でも、誰も近寄って

来なかったんですよねえ。

保護者だと名乗り出る人が

いなかったので、私はてっきり、

この子は一人で交差点で

遊んでいたのかと思いました!

そうだよな、スカオ」

 

スカオ「ええ、まぁそうですね。

近くにママさんグループがいたのは、

気づいていました。

みんなスルー状態だったので、

この子の保護者はいないんだなと

思っていましたよ。

 

だって犬をいじめて、

僕に叱られているのを気づかない

距離じゃなかったですもん。

保護者があのグループにいたなら、

状況は分かったはずなんですよね。

見・て・見・ぬ・ふ・り!

していたのなら、話は別ですけど」

 

俺もシンヤに便乗して、

一番言いたいところをわざと区切り、

力を込めて強調した。

母親は言葉に詰まり、

ぐうっと変な音を出した。

 

男性警官は、とりあえず落ち着けと

場を仕切って、俺とシンヤ組、

女性と悪ガキ組に分け、

それぞれ話を聞くと言い出した。

 

親子連れは交番の奥に

連れて行かれた。

 

警官「じゃあ、最初から

状況をお話してください」

 

結局、調書を取ることになった。

俺とシンヤは、見たままの話を

もう一度繰り返した。