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【第30話】結婚式当日、仮病の浮気相手を優先する夫
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ショウタ「なんだと!!! この淫乱女!!俺はすぐ披露宴に 戻ろうとしたのに、 熱い…とか言って、服を脱いで 引き留めやがって!!!」 ミスズ「なによ!!そっちこそ、 いつまでも離さな...
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【第1話】結婚式当日、仮病の浮気相手を優先する夫
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本編
ショウタ「おい!!
今さら何しに来たんだよ!!!
会社にまでバラしやがって!!!
今さら謝ったって
許さないからな!!!」
ミスズ「ここはショウタ先輩の
家でしょ!!!
私達をあんな目に合わせておいて、
よく顔を出せたわね!!!」
2人は私の顔を見るなり、
大声で罵ってきたが、私の後ろにいる
人影に気付くと、怒鳴るのをやめた。
ショウタ「あっ…
スカミのお父さん……
そ、それに…母さんまで…!!」
ヨシエ「2人共…スカミさんに
あんな酷い事をしておいて……
謝るどころか、
なんて口の聞きかたなの!!!
ショウタ!!あんた私の電話に
出もしないで、逃げ回って!!!
自分の息子が
こんな情け無い男だったなんて、
母さん、知らなかったわ!!!
謝らなきゃならない人達が、
沢山居るのよ!!分かってるの!!!
自分のしでかした事の落とし前
くらい、自分でつけなさい!!!」
涙を流しながら激怒する
ヨシエさんと、鬼の形相で
睨みつける私の父を前に、
ショウタは何も言えないのか、
ただ下を向いて黙り込んでいた。
ミスズはそんなショウタの背後に
隠れ、時々こちらを覗いては、
逃げ出すチャンスを
伺っているようだったが、
狭い廊下で私の父が仁王立ちしている
ため、逃げ出せないようだった……
スカミ「ショウタに会いに
来たんじゃないわよ!まさか
ここに居るなんて思わなかったし。
しかもミスズさんまで…w
私は自分の荷物を引き上げに
来ただけだから!」
その時、インターホンが鳴った。
あらかじめ呼んでおいた、
出張の買取業者だった。
スカミ「あ、お待ちしてました。
どうぞ入って下さい。」