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本編

叔父にきっぱり言われ、

マツオは言葉に詰まった。

しかも、最初にあいつが騒いだ

せいで、住民が集まり始めていた。

 

ご近所さんたちに見守られながら、

俺に制圧され、叔父に説教される

という、何とも情けない

状態になったのだ。

それに気づいたらしいマツオは、

すっかり顔を真っ赤にして、

恥ずかしそうにうつむいた。

 

その後。

結局は通報されてしまい、

マツオは警察に事情聴取のため

連れていかれた。

俺も道連れになりそうだったが、

叔父が話をつけてくれて、

自分が代わりに説明しに行くと

申し出てくれたため、

俺は無事に会社へ行けた。

帰宅後、叔父に顛末を聞いた。

 

叔父「マツオが飼育していた魚は、

観賞用としては状態が

悪くなってしまったようだが、

命に別状はないそうだ。

愛好家たちが引き取って、

大事に育ててくれるという事で、

話はまとまった。

 

マツオは取引がだめになったので、

契約違反金、稚魚を仕入れた代金に、

飼育にかかった費用。

全部をかぶるはめになったよ」

 

スカオ「そういや、さっきまで

マツオの家で、何人も騒いでいたな」

 

帰ってくるとき、ヤツの家に

取引相手らしい男が、少なくとも

4人は押しかけてきていた。

みんな口々にマツオを

罵倒していたっけ。

 

取引客「大口たたいて

大事な魚を預かって、高い金を

支払わせた挙句がこのざまか!

このポンコツブリーダーが!」