前回の内容はこちら▼
【第21話】長男の結婚式当日「高齢出産のBBAは出席するな!」私「本当にいいのね?」→長男夫婦は自業自得の結末に…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ハヤト「ちょ、ちょっと待って よ〜!!行かないでくれよ〜!! 母さ〜ん!!」 エリカ「私たち、ホントに反省して ますからぁ〜!!お義母さ〜ん!!」 涙目ですがってくるハヤトと エリカ...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】長男の結婚式当日「高齢出産のBBAは出席するな!」私「本当にいいのね?」→長男夫婦は自業自得の結末に…
こちらもおすすめ 本編 私の名前はアスカ。65歳。 夫は5年前に、 長患いの末に亡くなった。 2人の息子は当時まだ高校生と 中学生。それまで専業主婦だった 私は、夫の死後、定年まで 清掃員として働きながら、 夫が残してくれた保険金のおかげで...
本編
万が一、押しかけて来た場合は、
ホテルを変えれば良いし、
滞在国だって別に変えても構わない。
私の方が圧倒的に経済力が
有るのだから、私が逃げ負ける事は
無いだろう。
そもそも、エリカが私のお金を
あてにして買い物三昧らしく、
ハヤトは既に支払いに
困っているらしいので、
海外にまで追いかけて来る
余裕が有るとも思えない。
オトヤにまで、「金を貸してくれ!」
と言って来ているらしいが、
そのうちオトヤも引っ越しをして、
セキュリティのしっかりした
マンションに入居すれば、
今のように簡単に家に
押しかけられなくなるだろう。
ハヤトは気の弱い所もあるので、
オトヤを傷つけたりは
出来ないだろうし、
長年我が子を見てきた親としても、
そこまで最悪な人間では無い
とも思っている。
大学を卒業した後は、
オトヤも海外で働きたいと
考えているらしいので、
それが実現すれば、ハヤトにとって
オトヤは、文字通り手の届かない
存在になるだろう。
ハヤトの相続除外に関しては、
弁護士に任せてある。
結婚式の日に書き直した遺言書を、
正式なものとして作成し直したし、
ハヤトが書いた『絶縁を希望する』
『遺産の相続も放棄する』と言う
内容の文章と、
あの日の音声の録音を提出して、
相続人の廃除の手続きも
手続きも進めてもらっている。
まだどうなるかは分からないものの、
とりあえずはハヤトに痛いお灸を
据える事が出来てスッキリしたし、
相続から除外出来なかったとしても、
生前贈与で出来る限りオトヤに
渡すという手段も残っている。
とにかく今は、親不孝なハヤトの事は
忘れて、第二の人生を楽しむつもり!
『可愛さ余って憎さ百倍』という
言葉の通り、今の私はハヤトが憎い。
許すつもりなど、
さらさら無いのである!!
おわり