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2023.05.07
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2023.04.24
本編
サオリ「そうそう！前の日に、
スマホでネームバンドの写真を
撮って〜、自分の個室でその画像を
見ながら文字とか似せて書いて〜、
それを持ってったの！
あ…。元々のネームバンド、
まだ入院した時のバッグに
入ってるんじゃないかな？
病院では捨てられなかったから…」
スカオ「へぇ〜…」
（完全に犯罪なのに…
証拠隠滅も出来てないとは…）
もちろん俺はこの後、
証拠のネームバンドを確保した。
サオリ「バレないかってハラハラした
けど、意外と大丈夫だったの〜！
看護師さんも、向こうのママさんも、
全然気が付かないの！
愛情ないんだな〜って思って。
だったら私が可愛がって
育てる方がいいよねって！！」
本当に誰も気付かなかったのか…？
俺は信じられないような
気持ちだった。
看護師さん達は仕方ないとして、
本当の親まで…？
これも後から聞いた話だが、
ロシア人の奥さんは帝王切開での
出産だったらしいので、
もしかしたらその辺が
関係していたのかもしれないが、
確かな事は分からない。
ただ、子供が３歳になるまで
取り違えが発覚しなかったのは、
確かな事実なのだ…。
サオリの浅はかで自分勝手な
欲求のせいで……。
俺は何ともやるせない
気持ちになった。
実を言うと俺は、サオリが最初の
DNA鑑定の結果を気にしなかった
あたりから、サオリの言動に
違和感を感じ、
それ以来サオリと話す時には、
こっそりボイスレコーダーを
回すようになっていた。
サオリの気持ちを理解したくて、
後から１人で聞き返したり
していたのだ。
まさかサオリが犯人だとは
夢にも思っていなかったのだが…。
