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本編

愛し育ててきた、

3歳になる我が子……。

実は自分の子供ではない

ということが判明した……。

俺は一体、どうすれば

いいのだろうか……。

 

俺の名前はスカオ。

35歳、サラリーマン。

同い年の妻・サオリと、

3歳の息子・シオンとの

3人暮らしだ。

資格持ちの俺の仕事は、

一般的なサラリーマンに比べると

かなりのハードワークで、

稼ぎは良いのだが、

深夜残業・休日出勤は当たり前。

夫婦の時間を少しでも確保する為、

サオリには結婚後、

専業主婦になってもらった。

ところが、結婚後まもなく妊娠した

サオリは、つわりが重く、夫婦の時間

どころではなくなってしまった。

 

サオリ「仕事から疲れて

帰ってきたのに…。私、

何も出来てなくてごめんなさい…」

 

スカオ「いや、そんなのは

気にしなくていいんだよ!

でもサオリ…。食事どころか、

起き上がるのも辛いとなると…。

このままじゃ…」

 

当時、仕事が特に激務の時期だった

俺には、家事を代わってやる事も、

苦しむサオリの面倒をみてやる

ことも、実際問題無理だった。

サオリや、サオリの両親とも相談し、

早々に実家に里帰りを

してもらうこととなり、

病院もサオリの実家に近い所を

選ぶことになった。

 

まだまだ新婚の俺達にとって、

会えない日々は辛く淋しいもの

だったが、義両親の協力のお陰で、

サオリは安心して妊婦期間を

過ごすことが出来たし、

無事に健康な赤ん坊を産んでくれた。