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本編

担当者は無機質な口調で

早々に断言した。

 

(あの、ペラペラのネームバンド

だよな…?そんな確実な物に

思えないんだが…)

 

スカオ「え…。たかがネームバンド

でしょ?そんなに確実なんですか?」

 

師長「当院のネームバンドは、

新生児の肌を傷つけない柔らかい

素材ではあるのですが、

留め具部分が特殊で、

一度留めると二度と外れないんです

出産当日に担当した職員の

記録には、お子さんが生まれてすぐ、

足首にネームバンドを取り付けた

という記録が残っていましたし、

退院なさる際に、お子さんの足から

ネームバンドをハサミで切って

外したことも、ちゃんと記録に

残っていたんです」

 

スカオ「そうですか…」

 

(だが、それを扱うのは人だ。

人は必ずミスをするし、

嘘もつく生き物だ)

 

スカオ「だけど例えば、

入院中に2人の赤ちゃんの

ネームバンドを切って、

新しいものに付け替えることは?

可能ですよね?」

 

師長「いえ、それは考えられません。

ネームバンドは1人につき

1本しか用意されませんから」

 

スカオ「ストックは?

どこかに置いてありますよね?」

 

師長「勿論ストックは

有りますけど…。置き場所は

職員しか知りませんし、

きちんと管理されています。

関係者以外の、例えば患者さんや

第三者が取り扱えるようには

なっていませんので」

 

スカオ「………………」

 

担当者「その為、当院では

DNA鑑定の結果の原因を

特定するには至らなかった、

というのが今回の調査の結論です」

 

スカオ「結論…?」

 

人の人生に関わるこんな一大事を、

穴だらけの根拠で、

納得のいく答えもくれずに、

さっさと終わらせたがっているように

しか思えない担当者の態度…。

俺はムッとせずにはいられなかった。