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【第3話】夫が入った後の風呂に白い毛が毎日浮いている→後日、高熱を出した私が病院に行くと…

前回の話はこちら▼

【第2話】夫が入った後の風呂に白い毛が毎日浮いている→後日、高熱を出した私が病院に行くと…
1つ前の話はこちら▼ 本編 トイレットペーパーを 使い切ったのがマサトでも、 新しくセットし直すのは私だし、 リビングに脱ぎ散らかされた マサトの靴下を拾い集めるのも私。 耳掃除はもちろんの事、 目薬をさすのも、いちいち私。 しかも私が...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】夫が入った後の風呂に白い毛が毎日浮いている→後日、高熱を出した私が病院に行くと…
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本編

後に入る私の事など

まるで考えていない惨状で、

私は入浴前、まず掃除から

始めなければならないほどなのだ。

普通の神経の人なら、

恥ずかしくてとてもそのままになど

しておけない有り様だと思うのだが、

マサトは何も気にしていない様子で、

私が幾度指摘しても、馬の耳に念仏。

まるでしつけのなってない

ガキンチョのようなマサトに、

「小学生からやり直せ!」と

言ってやりたいくらいだった。

だが、私が文句を言おうものなら、

マサトは必ず

「俺は働いてるんだぞ!」

と反撃してくる。

 

確かにその通りなのだが、

だからってこれはあんまりだ。

そもそも、私だって本当は

仕事を辞めたくはなかったのだ!

だが、新婚後、マサトの世話と

仕事を両立させようとしたせいで、

私は毎日2、3時間しか眠れずに

体調を崩してしまった。

 

本音を言えば、思ってもみなかった

マサトの実態に、離婚の二文字が

頭をよぎったものの、

職場のみんなを結婚式に呼んで

お祝いをしてもらった手前、

たった数ヶ月でマサトと離婚する事も

出来ず、結局、私は仕事の方を

諦めて、現在に至ってしまって

いるのだった…

 

そんな私のストレス発散は、

たまに学生時代の友人・アカネに

電話して、マサトの愚痴を言うこと。

同じく専業主婦をしているアカネは、

とても明るい性格で、学生の頃から

どれほどピンチな状況でも、

シニカルな一言で笑いに変えてくれる

ような話術の持ち主で、

私はマサトへの不満が爆発しそうに

なるたびに、アカネに電話をしては

ガス抜きをしてもらっているの

だった…