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【スカッとする話】義兄が亡くなり葬儀が終わった途端、夫が離婚を要求してきた【第10話】

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本編

何となく、思わせぶりな

発言をした義兄だった。

続いてとんでもない事も

語られた。

驚く私に、リョウタロウさんは

 

リョウタロウ「そういう訳

だから、離婚はもう少し

待ってくれないか。

ある程度の手続きが終わるまで。

適切な時期になったら、

俺から連絡するよ」

 

頼まれたのだった。

しかし、それからまもなく。

彼は病に倒れてしまった。

 

リョウタロウ「来週から入院なんだ。

スカ子さんには言っておくよ。

俺は恐らく、退院できない」

 

スカ子「え!?」

 

リョウタロウ「持って1年……

宣告されてしまったよ。残念だ。

ナツカちゃんの事も、

もっと見守っていたかったけど」

 

静かに微笑む義兄の顔からは、

覚悟が見てとれた。

そして『遺言書』と書かれた

封書を差し出してきた。

 

リョウタロウ「スカ子さんに

託す。後の事を相談できる

同期を紹介する。

信用できる女性弁護士だ」

 

スカ子「リョウタロウさん!」

 

言葉の通り、週明けには

入院してしまった。

それほど遠くないうちに、

リョウタロウさんを

見送る事になる。

私はそうと知って、しばらく

立ち直れなかったけれど、

やがて気持ちは落ち着いた。

 

スカ子(リョウタロウさんが、

最後の力を振り絞って、

私に味方を用意してくれたんだ。

弱気になっちゃだめだ)

 

私は思い切って紹介された

女性弁護士と連絡を取り、

離婚準備を始めた。