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【スカッとする話】義兄が亡くなり葬儀が終わった途端、夫が離婚を要求してきた【第8話】
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本編
シュウジロウ「あいつは
極端なんだよ。
どたどた歩いたかと思えば、
今度は抜き足差し足だ。
なんで丁度よくできないんだよ」
スカ子「それはあなたの
主観よね?無茶言わないで」
シュウジロウ「うるさいな。
俺の顔を見るたびに小言
ばっかり言いやがって」
最終的には、気を悪くして
ふらっと家を出ていき、朝まで
どこで過ごしているのやら。
まず帰って来る事はなかった。
何だか、新婚の頃と人格が
入れ替わったような感覚すら
ある、夫の変身ぶりだった。
スカ子(このまま、この人と
夫婦を続けていいのかしら?
ナツカのために、父親は
いた方がいいと思ってたけど、
考え直した方がよくない?)
困り果てた末に、
リョウタロウさんへ相談した。
彼にすれば、夫は実弟だ。
悪く言われたらいや
なんじゃないかと、
だいぶ考えてしまった。
しかし、他に相談できる
相手の心当たりが無く、
私は思い切って義兄に
話があると伝えた。
私の訴えを聞いた
リョウタロウさんは、
顔を真っ青にして平謝りした。
リョウタロウ「実を言うと、
俺も弟はどうかしてしまったのか
と感じているよ。
昔はあんな様子じゃ
なかったんだが。
これは『誰の』影響だろうな」