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本編

打ち合わせや、新しい契約の話を

するときは、びしっと身なりを

整えるために、いくつかブランド

を持っているけれど、

それは仕事着という認識。

普段は、遊びたがるミコの相手を

するために、動きやすい服を

選んでいる。そういう理由だ。

 

ナミコはぼう然、そして変な汗を

かきながら、子供の手を引いて

こそこそ逃げて行った。

残ったママ友達は大笑い。

みんな、彼女のひとりブランド

自慢大会に、かなり嫌気が

さしていたらしい。

 

ミサコ「今後は、少しくらい

静かになるよねえ、ナミコさん」

 

仲良しママ友に耳打ちされ、

私もにっこり。

 

アスカ「だといいね。さ、ミコ。

パパが待ってるから、

帰ろうか?」

 

ミコ「はぁーい」

 

私達は、手をつないで

園を後にした。

その後のうわさでは、

ナミコはブランド自慢を

しなくなったというか、

そもそも着なくなったという。

ショップで高いお金を払って

買ったと言いふらしていたのが、

実は値切りまくって中古品を

買っていたという、

本当の姿がばれてしまって、

恥ずかしいらしい。

 

中古品を安く買うのは、

決して恥ずかしい事ではない。

むしろ賢い買い物

テクニックだと思う。

変に見栄を張らず、

堂々としていればいいのにね。

まぁいいや。

私達家族は、身の丈に合った

生活をこれからも、

楽しんでいこう。

おわり