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本編

いつも頼りがいがあった

リョウタロウさん。

私がある程度の年齢になると、

スカちゃんと親し気に

呼んでいたのを改めて、

スカ子さんと言うようになった。

いつまでも子供扱いでは、

失礼だからという理由で。

 

スカ子(リョウタロウさんは、

細かい配慮が出来る人よね。

だからこそ、施設の後見人も

頼まれたんだろうな)

 

リョウタロウさんは、

成長して弁護士になった。

そして、出身の児童養護施設で、

法的な問題を解決するため、

後見人になった。

ここで育った後輩たちのため、

少しでも役に立ちたい思いが

あったと、本人から聞かされた。

 

リョウタロウ「俺に出来る事

といえば、この程度だよ」

 

スカ子「誰にでも出来る事

じゃないと思いますよ?」

 

リョウタロウ「そうかな。

少しくらいは、恩返ししたいと

思っているだけなんだけどね」

 

義兄は照れくさそうに

笑っていた。

一方でシュウジロウは、

貿易系の会社に就職した。

 

シュウジロウ「俺、兄貴ほど

優秀じゃないから。でも、

スカ子とナツカを

養うくらいはできるぞ」

 

営業マンとして、夫は

なかなかの敏腕だった。

言葉通り、ナツカが

小学校にあがるまで、私を

専業主婦にさせてくれていた。