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【スカッとする話】義兄が亡くなり葬儀が終わった途端、夫が離婚を要求してきた【第3話】

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本編

しかも、彼はその想いを

実らせて、彼女と結婚した。

リエさんという。私にとっては

義姉にあたる女性。

結婚の話を聞いた時には、

ずいぶん複雑な思いを

したものだ。

 

シュウジロウ「兄貴が

結婚するんで、おまえ落ち込んで

るんじゃないかと思ってさ」

 

私を食事に誘ってきた夫、

当時はまだ幼馴染だった彼が、

くすくす笑いながら

そう言って来た。

どうやら、シュウジロウには

私の、実らなかった初恋が

知られていたらしい。

 

スカ子「そんな事ないよ。

おめでとうって気持ちだよ」

 

シュウジロウ「そうか?

おまえ、兄貴が

大好きだっただろ?

いつも兄貴の

後ろをついて回って、

何かあったら兄貴に

頼ってばっかりで。

俺もいるんだけどって、

ずっと言いたかった」

 

スカ子「え?」

 

シュウジロウ「だからさ。

おまえ、けっこう鈍いんだな」

 

シュウジロウは赤くなりながら、

私に告白してくれた。

当時、彼は28歳、

私は26歳だった。

 

シュウジロウ「これからは

俺を頼れよ。な?」

 

スカ子「……うん」

 

そこから2年の交際を経て、

ナツカを授かった事を

きっかけに結婚。

当時は幸せだった。