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【第14話】セコママがコストコ勝手に付いてきて入店出来ず逆ギレ!

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本編

そうやって話をしている間にも、

大勢の店員さん達が、散乱した

ダンボール箱を片付けたり、

壊れたテレビの残骸を集めたり、

モップで床の掃除をしたりして、

見る見るうちに売り場を

回復させていった…

 

やがて周囲の雰囲気も落ち着き、

普通に買い物を

再開できることとなったが、

私たち3人は、もはや楽しく買い物が

できるような気持ちにはなれず、

誰ともなく、「もう帰ろうか…」

ということになった…

そこでようやくワルノさんのことを

思い出し、周囲を見渡したのだが、

姿が見当たらない。

 

私たちは3人とも、ワルノさんの

連絡先を知らなかったので、

どうしようかと困っていると、

またあの店員さんが

 

「あの…ご一緒に来られた

もう1人の方でしたら、

少し前にタクシーで帰られましたよ」

 

と教えてくれたので、

私たちは店員さんにお礼を言った後、

言葉少なに帰路についたのだった…

 

週明けの月曜日、

幼稚園にキチムラさんの姿はなく、

お子さんもお休みのようだった。

セコタさんとワルノさんが

深刻な顔をして頭を寄せ合い、

小声で話をしている姿を見かけた私は

少し迷ったが、

現場に居た1人として、

あの後キチムラさんがどうなったのか

を尋ねようと思い、2人に近付いた。

 

セコタさんとワルノさんは

すっかり意気消沈しており、

私に文句を言ってくることもなく、

ただ悲しげに、弱々しい声で

キチムラさんの容態を教えてくれた。