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【第7話】補聴器をイヤホンと間違えた警察「イヤホン外せ!」私「え?してません」→補聴器の説明をしても信じてもらえず…

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本編

父「補聴器の最新が出たそうだぞ」

 

スカミ「ふーん」

 

父には悪いけれど、

今はそんな気分ではなかった。

こう言っては何だけども、

補聴器は新しい物なら

必ず良いというものでもない。

相性というものがある。

一口に難聴といっても千差万別、

患者の人数だけ症状がある

と言ってもいい。

誰かにぴったりだから、

私にも合うとは限らないし、

逆もまたしかり。

そして古い方が耳になじんで、

聞き取りやすいという場合もある。

 

スカミ「調整が面倒くさいから、

いいよ。安い物でも無いんだし」

 

父「そんなこと言うなよ。

試すだけでもどうだ?

気分転換になるかもしれないぞ」

 

スカミ「そんな、

ファッションじゃないんだから」

 

私は父にそう言い返したが、

たまたま目についたパンフレットの

ページに、視線を奪われた。

うん、前言撤回。

ファッションじゃないと、

決めつけるのは如何なものか。

 

スカミ「え、これいい!?」

 

父「いいデザインだよな。

お父さんもそう思う」

 

スカミ「試着できるの!?」

 

父「よく分からんが、

とにかく一度行ってみないか?」

 

補聴器は、メガネショップで

取り扱っている事が多い。

父は視力が悪いので、

メガネをかけている。行きつけに

しているメガネショップで、

私も補聴器を用意してもらった。