前回の内容はこちら▼
【第１１話】夫がくれた入学祝いを捨てた娘→中身を見た私はみるみる青ざめて…
前回の内容はこちら▼ １話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカコ「え…？ヒカリ…どうして 捨てたの？中に何が入ってたの？」 ヒカリ「…………」 歯を食いしばりながら俯くヒカリの、 只ならぬ様子に、私はゴミ箱から プレゼントを拾い上げた。 箱...
yomesuka.com
2023.07.02
１話から読みたい方はこちら▼
【第１話】夫がくれた入学祝いを捨てた娘→中身を見た私はみるみる青ざめて…
こちらもおすすめ▼ 本編 私はスカコ。３５歳。 小学生に上がったばかりの 娘がいる、専業主婦。 夫のタカアキは３８歳。 中小企業に勤めるサラリーマン。 ごく普通の私達は、ごく普通の 恋愛をし、ごく普通の結婚をした。 ただ１つ違っていたのは、...
yomesuka.com
2023.06.23
本編
父親が、幼い娘に対して
こんな事をするなんて…
自分の夫の、あまりにも
幼稚な思考回路と邪悪な行いに、
私はもう、言葉も出なかった。
ヒカリを見ると、さっきまでの
楽しそうな顔は一変し、
すっかり落ち込んでしまっていた。
スカコ「ヒカリ…」
ヒカリにとって、めでたく嬉しいはず
の今日が、悪意で汚されてしまった事
が悔しく、可哀想で仕方なかった。
私はまたヒカリを抱きしめて
背中を撫でながら、
どう慰めればいいのか、
もう分からなくなっていた。
今回は泣きもせず、懸命に耐える
ヒカリの姿を見て、私は夫への
復讐を決意したのだった…
復讐を決行する日までは、
夫に気付かれないよう、
いつも通り接するよう努めた。
相変わらず続く義母の嫌味＆嫌がらせ
攻撃にも、今まで通り耐えながら、
機会を待ち続けた。
そして数週間後、
ついに待ちに待った絶好の機会が
やって来た。
…夫の誕生日だった。
毎年、夫の誕生日には、
決まって義実家で盛大に
お祝いすることになっていた。
今年も例年通り義実家に集まり、
例年通り義母の作った夫の好物を
食べ、例年通りケーキを食べた後、
例年通り各自が用意したプレゼント
を、順番に夫に渡し始めた。
私はあの日からずっと、
この時を待っていたのだ…
復讐に関して、ヒカリにだけは
事前に計画を打ち明けた。
もしもヒカリが反対したなら、
計画は中止しようと思っていたが、
ヒカリも賛成してくれたので、
最終的に決行を決めた。
義両親から渡されたプレゼントを
開封し、能天気に喜んでいる夫に
向かって、私は
スカコ「タカアキさん、
お誕生日おめでとう」
と言いながらプレゼントを渡した。
