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【第１０話】夫がくれた入学祝いを捨てた娘→中身を見た私はみるみる青ざめて…
前回の内容はこちら▼ １話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカコ「ちょっと！！！ なんてこと言うのよ！！！」 言ってはいけない最低の捨て台詞を 吐いて、部屋から飛び出して行く夫… そのまま車に乗って 出て行ってしまい、 （なんてヤツ…どうせ...
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2023.07.01
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【第１話】夫がくれた入学祝いを捨てた娘→中身を見た私はみるみる青ざめて…
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2023.06.23
本編
スカコ「え…？ヒカリ…どうして
捨てたの？中に何が入ってたの？」
ヒカリ「…………」
歯を食いしばりながら俯くヒカリの、
只ならぬ様子に、私はゴミ箱から
プレゼントを拾い上げた。
箱の中身を見た私は、一瞬ポカンと
した後、しげしげと眺めたソレが
何か理解すると、あまりの衝撃で、
クラクラと目眩がしたのだった…
中に入っていたのは、
ビリビリに破かれた紙くずで、
元は、ずっと子供部屋の壁に
飾ってあった、ヒカリの描いた絵と、
その賞状に違いなかった。
スカコ「これ…ヒカリが
もらった賞の…」
（ヒカリが幼稚園の年少さんの時に
描いた作品で、市の『こども絵画
コンクール』で賞をもらった絵と、
記念の賞状…額に入れて
飾ってあったのに…）
夫はいつの間にかコッソリ家に
戻って来て、普段は足を踏み入れる
こともない子供部屋に入り、
壁にかけられた額をわざわざ
下ろして絵と賞状を取り出し、
ビリビリに破いた後で箱に入れて
リボンを結び、さもたった今
初めて帰って来たかのような
顔をして、ヒカリに手渡したのだ…
私の頭の中に、ニヤニヤと笑いながら
一連の行為を行う夫の姿が浮かび、
あまりの執念深さとおぞましさに、
吐きそうになった。
スカコ「ひどい…
なんでこんなこと…」
ショックを受けるヒカリと私を、
勝ち誇ったような顔で眺めながら、
夫は言った。
タカアキ「子供の分際で、
父親を馬鹿にするから
こうなったんだぞ！！」
夫は気が済んだのか、
鼻歌を歌いながら悠々と
風呂場に入って行った。
（これは、この前のヒカリの発言に
対する報復のつもりなんだ…）
