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【第8話】退院後の母が別人になっていた→その後知った最悪の真実に震えが止まらず…
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【第1話】退院後の母が別人になっていた→その後知った最悪の真実に震えが止まらず…
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本編
父ならば、きっと母じゃないと
言ってくれるはず!
そして、本当の母を連れて帰って来て
くれるはず!そう信じていたのだが…
仕事から帰ってきた父は、
女性を見ると、
父「退院おめでとう!スカミも俺も、
首を長くして待ってたんだぞ!」
と、満面の笑みを浮かべながら、
その女性をすんなり『母』として
受け入れてしまったのだった。
私に優しく笑いかける、
『母』とされる知らない女性…
以前と変わりなく、いや、
むしろ以前より楽しげに
『母』に接する父と祖父母…
私は自分がおかしいのか、
みんながおかしいのか、
もう分からなくなってしまった。
そうして、私は混乱と疑問を
抱えたまま、『母』とされる女性と
生活を共にすることになった。
最初に会った時には
「あの人だぁれ?」と、
思わず言ってしまった私だったが、
その後は、『母』として振る舞う
女性と、それを当然のこととして
受け入れている家族の中で、
恐る恐る疑問を口に出しても、
「何を言っているのだ」
「どうしたのだ」と、
心配されたり悲しい顔を
されたりするばかりで、
どうすることも出来ず…
誰かに相談したり、助けを求める
知恵もない5歳の私は、状況を
受け入れて生活を続けるしかなく、
やがて『母』は既成事実となり、
そのまま日々が流れていった。
『母』はしばらくの間、
「退院したばかりなので、
家で安静にしていなくてはならない」
という理由で、
家から出ることなく過ごした。