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【第22話】バスでキチママに「イヤホンの音漏れがうるさい!」と叩かれた→私「補聴器です」と見せると…
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本編
頭を叩かれたり、お金を払えと脅され
たり、家に返さないと妨害されたり、
髪の毛を引っ張られたりは、
それぞれ立派な罪になると言う事で、
警察官から被害届を出されますかと
聞かれたが、私はピン子にも
ピン子の旦那さんにも、
もう二度と会いたくなかったので、
やめておくことにした。
その代わり、ピン子がキチンと
私に謝罪すること、
今後一切接近してこないこと、
タクシー代などを請求してこない
ことを書面にし、署名と拇印を
もらう事で、この一連の事件に
幕を下ろすことにした。
ピン子は、一瞬不満そうな顔をした
ものの、また旦那さんに叱られて、
ようやく私の方をちゃんと向き、
頭を下げて謝罪の言葉を口にした。
その後は若干ふてくされたような
顔をしていたが、書面への署名・
拇印にも素直に応じた。
それから最後にもう1つ、
コワモテさんから
ピン子夫婦へ忠告があった。
コワモテさん「迷惑行為と
無賃乗車の件、バス会社にも、
ちゃ〜んと謝っとけよ!!
あと踏み倒した運賃も、
キチンと払え!!後からバス会社に
確認するからな!!分かったか?!」
もうすっかりコワモテさんの
言いなりになった旦那さんは、
早速ピン子を連れて
バス会社に謝罪に行くと言い、
何度もこちらを振り返り、
頭を下げながら去って行った。
これで全ての要件が、
私が納得出来る形に収まった……
全部コワモテさんのお陰だと、
私は再びお礼を言い、
感謝しながら共に帰路についた。
バスの中でコワモテさんと
雑談をする中で、コワモテさんは
バーのマスターだと判明。
お仕事の時は白いワイシャツに
蝶ネクタイ、黒のベストとパンツ
という、いわゆる一般的な
バーテンダーの服装に着替える
とのことだった。