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【第15話】回転寿司屋で自分が食べた高級皿を押し付けてくるママ友
前回の話はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 アスカ「だから…いったい 何の話をしてるの?私は何も 困ってなんていませんけど?」 チセコ「あぁ〜、そっかぁ〜! 悔しいんだ!本当の事バラされ ちゃったから、悔しいんだ! なるほどねぇ...
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本編
興信所などに尾行を依頼すると
高くつく。
そこで私は、定職にもつかず
フラフラしている、
我が弟に目を付けた。
(この前、家に来た時、またバイト
辞めちゃったって言ってたし…
前に『オレ…探偵とか向いてるような
気がするんだよね〜…』とか言ってた
事もあったし…
いつも何かとお小遣いをせびってくる
弟を、便利使いしてやろう!
イヒヒ…)
早速、お昼ご飯をエサに弟を
呼び出し、困った困ったと相談を
持ちかけつつ、巧くおだてて、
チセコの行動の見張り&追跡調査を
打診したところ、二つ返事で、
というか、食い気味に
引き受けてくれた。
弟「え!やるやる!!オレ、
そういうの絶対得意だから!!」
アスカ「なんか妙にノリノリだけど…
遊びじゃないよ?ちゃんと必要経費
+お小遣いは払うから、
見つかんないようにしてよ!」
弟「大丈夫、大丈夫〜!
まずは服装だな…探偵っぽい
トレンチコートとか買って…」
アスカ「ちょっとちょっと!
トレンチコートなんか
要らないよー!
そんな余計な物まで
お金出さないよ!今みたいな
普通の服装で良いんだよ!
それが一番目立たないんだから!!」
弟「えぇ〜っ!ちぇっ…探偵と言えば
トレンチコートにサングラスなのに…
じゃあサングラスだけでも…」
アスカ「だから、サングラスも
要らないって!!
余計に目立つでしょ!!
普通の街中に溶け込む、
普通の格好で良いの!
特殊な動きとかもしないでよ!
お願いだから!」
(何だか物凄く不安…素直に
興信所に頼んだ方が良かったかも…)
少し後悔しつつも、とりあえず
任せる事にした結果、弟はこの後、
意外にも素晴らしい働きを
見せてくれたのだった…