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本編
ツバサ「お金…。足りそう…?」
スカミ「うん…。さっき整理した
感じだと大丈夫そうなんだけど…。
明日電話して確認してみないと
何とも言えないかな…。でも大丈夫!
何とかなるよ!私は働いてるし!
ツバサだって、頑張って正社員に
なったんだから!
元気になれば働けるんだから!」
ツバサ「そうだね!頑張る!
あ、お金、ちゃんと借用書作ってね!
必ず返すから!」
スカミ「お〜っ!やる気じゃん!(笑)
分かった。総額が出たら
借用書作るね。
頑張って働いて返してよ〜!(笑)」
ツバサ「うん!任せて!!
元気になったらじゃんじゃん
稼ぐから!!(笑)」
この夜、私達は2人で気持ちを鼓舞
し合いながら、未来への希望を見出し
明るい気持ちで眠りについた…。
翌日、私は会社に連絡を入れて有給を
もらった。ツバサはまたしても体調
不良で、会社に連絡を入れていた。
(まだ入社1ヶ月ちょっとで試用期間
中なのに、こんなに休んでばかり
だと、本採用は難しいかもな…。
求職活動に10ヶ月もかかって、やっと
希望の職場に正社員で入れたのに…)
不安な事を考え出すと、どんどん暗く
沈んでしまいそうになるので、今は
一旦不安要素は無視しようと決めた。
ベッドで横になるツバサの横で、
昨日整理した借金先と滞納先に
順番に電話を入れていった。
ツバサの名前と住所等を伝えて
代理の者であると名乗り、謝罪をし、
金額の詳細を聞く。その繰り返し。
全て確認した後、ヤバイ順に
処理をしていくことにして、
再び債権回収会社に電話をすると、
その短時間の間に、何故か36,000円の
借金は37,000円になっていた…。
(これは本格的にヤバイやつだ…。
早いこと返してしまわなきゃ!!)
消費者金融は、ツバサの携帯から
WEB明細で金額と返済期限を
確認する事が出来た。
ツバサが言っていた通り、
借金は有ったものの、
返却期限を過ぎてはいなかった。
(でもこれも、もう時間の問題
だから、この際全部支払った方が
いいな!)
TSUTAYAの借りっぱなしのDVDは、
長期延滞という事で、延滞料金が
買取料金を超えていた為、
8,000円で買取という形に
してもらえることになった。
(そんなシステムに
してくれてるのね。助かった〜!
ありがとうTSUTAYA!)