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本編
スカミ「ミワ先輩…すみません…
多分…また私とモモコのことで…」
ミワ先輩「いや、スカミはなんにも
悪くないよ。モモコだよ!
モモコのせいで、話し合いばっかり!
もう、いい加減にしてほしい」
会議室に入ると、
ナツキが睨みつけてきました。
モモコはまた、私の顔を見ると
ニヤッと笑いました。もちろん、
目は笑っていませんでした。
課長「呼び出してすまないね…
モモコ君とナツキ君から、今回の
昇給に関して申し立てを受けてね…
私の方で対応すべきことなんだが、
2人がスカミ君も呼べと言って
聞かなくてね…」
スカミ「あ…はい……」
課長「それで?2人はスカミ君に
何か聞きたいことでも有るのか?」
ナツキ「スカミ、どんな手を
使って昇給したのか言いなさい!!
モモコから仕事を奪って、
モモコを踏み台にしたくせに、
自分だけ昇給して!!
一体どういうつもりなの!?
恥ずかしくないの?!」
ナツキは(我こそは正義!
悪を成敗してくれる!)といった
顔つきで、まくし立ててきました。
スカミ「え……???」
ミワ先輩「ちょっとナツキ…
何のこと言ってるの…?」
ナツキ「何って!……色々……
あ!この前、発表してた
プロジェクトだってそうでしょ?!
モモコの仕事だったのに、スカミが
横取りして!ミワ先輩もグルでしょ!
発表の途中でモモコを会議から
無理やり引きずり出して!
ひどすぎます!!
それなのに、スカミが
昇給するなんておかしいです!!
こんなの許されませんよ!!」
(あれ…ナツキ…何か勘違い
してる…??これは…もしかして…)
私の頭に、一つの
仮説が浮かび上がってきました…
ミワ先輩「ちょっと、なに言ってん
のよ…あのプロジェクトは最初から
スカミが担当だったわよ?
それも、先方からのご指名で。
…モモコはなんにもやってないわよ?
それなのに、会議で突然発表しようと
したから、上手く出来なくて、泣き
出して…収集がつかなくなったから、
仕方なく私が連れ出したんだよ?」